2012年10月04日

未分化から統合へ

理性とバロックの十七世紀が終わったのはいつか、恐らく日本人の殆どが理解していないと思われるので、一応云うのだが、1715年のルイ十四世陛下の崩御である。1700年では、ない。

同じように、1815年ワーテルロー戦、ナポレオン陛下敗戦によって啓蒙とロココの十八世紀が終わる。

そして進歩・ロマンの十九世紀が1914年のThe 1st Warに終わり、機能・大衆の二十世紀が始まったとするならば、今はまだ、正に世紀末なのであって、ユーロ圏経済危機は全く関心を抱かないわけにはいかない。

ギリシァ。あの月桂世界の栄華が今日まるで遺物扱いであり、あまり報道には出ないが、島ケルトの勇國アイルランド、大航海の先駆たるポルトガル、次いでスペインまでが不穏さを湛えている。いずれも嘗ては華々しい舞台の主役であった。

私の感じるのは、二十一世紀というものが、恐らくは「惑乱・個人」の名の下に語られる世紀となるのではないか、という不安である。

実際、人々は始め原始宗教を基盤として生活した。それが大体313年以降、概ねキリスト教が人生規範になり、中世が終わる頃には人の立つべき価値観は科学へと移り変わっていくのである。

そうして現代。人の共通の基盤とは何か。きっと、誰も何も持っていない筈である。

科学を基盤に欲する者が居れば、隣には宗教を求める者が居る。他にも、経済的基盤を重視する者があれば、福祉に荷担したり、芸術や、コアな文化を信条とする者が乱立している。

念のため付け加えるなら、今云った要素は、嘗ての時代に於て「未分化」だった。誰もが総てを拠り所に持っていたのである。

発達心理学的には、未分化→分化→統合は、正常な感覚だが、時代的区分に於てそれを持ち出すなら、分化の状態に在る現代は正しく、「確かな種族的基礎を見失った個人らの戸惑いと焦燥」に溢れたカオスに過ぎない。

書店には、復刻された自己啓発や哲学、科学、歴史書が平積みにされ、生涯学習を挙って謳うこの寒さはどんな責苦にも勝っている。

こういじ時代だからこそ、頑張る人を応援する気持ちが高まるのだ。

戦おうにも何を守って良いか分からず、何を肯定しようか批判して良いかすら判然としない。

願わくば、ひとりでも、惑い人を少なくしてあげたい。
posted by okcrap at 01:00| Comment(0) | 日記

2012年09月16日

小説を読む理由

私は、暇があれば本を読む。

小説も読む。休みの日、予定がなければ本屋に行き、面白そうな本をイッキに読み終える。ビジネス本や、自己啓発本も読む。わかりきったことを言うなよと思ってしまうこともある。

宇宙の謎や歴史の本はたまに読む。自分のルーツがわかるから。
私が小説を好きなのは、きっと感情移入したいからだ。自分以外の、誰かの心を理解したい。

日常生活で、人の心を読むことはできない。みんな表面に表れない闇を持っていて、だけど、それを他人は想像するしか不可能だから。

人の心ほど深いものはないと思う。謎に満ちている心に出会ってしまったら、私はその人にどうしようもないほどに惹かれてしまう。

そんな、自分ではない誰かの心を理解したいがために、私はいつも本を読んでいるような気がする。
posted by okcrap at 14:00| Comment(0) | 日記

2012年07月23日

過ぎた時間は取り戻せない

こう見えて昔から少しだけやれば何でもそこそこ出来て、がんばって、本気になれば自分に出来ない事はないと根拠のない自信ばかり持っていた。

そんな勘違いを続けた結果、思い通りにならなかったり壁にぶつかるとすぐに落ち込み、何も積み上げたものがなく何も出来ない事に気付いて、将来が不安になるという悪循環によく陥る。

理想の人生を歩んでいても不安はあるだろうが、先の見えない生活よりははるかに少ない。

「過ぎた時間は取り戻せない」には、先の見えない生活をするはめになったのは誰のせいでもない、自分だ。という諦めの思いが多くを占めるが、まだどこかで自分を信じて期待している自分がいて、「過ぎた時間は取り戻せない」けれど、それを肝に命じて後悔しないようにこれから頑張っていこうという思いもある。

人生は死ぬまでの暇つぶしだけど、どうせ生きるなら悔やんだり嫉妬したり不平不満を言いながら生きるより、頑張る人を応援して、心穏やかに楽しく生きたい。落ち込む度にそう思う。

自己啓発本やビジネス本などを読めば目の前が拓けるような事が書いてあるのだろうか。先人の知恵だから参考になる部分もあるだろうけど、一度頼るとそれに頼りっきりになりそうで手を出す気になれない。

「過ぎた時間は取り戻せない」が、それを糧にして死ぬ際に、何とか時間を取り戻して帳尻合わせが出来たと思えるように生きていきたい。

これは自分のための戒めの言葉だ。
posted by okcrap at 20:00| Comment(0) | 日記